青森平野と津軽平野を結ぶ空港付近の道路でも数多の自動車が路肩に突き刺さっていたようで、これも毎年恒例の景色ですね。
カブクワ業界では、ここ最近で言うと珍しい産地の虫が相次いで国内に輸入され話題になっています。
まず、久々のメキシコ便。新大陸産輸入の大手によるものですが、ヒルスシロカブト、エレファスゾウカブト、オキシデンタリスゾウカブトと云うラインナップは、「これがワイルドで入ったとな!?」と目を丸くするには十分な面子ですよ。
ただし国内流通産地とは別なので、今後累代品が出回る時に出所が区別できる反面、流通個体と掛けてCBを作るのは厳しい(憚られる)ところです。将来的に永く飼育され続けることを祈りたいですね。
自分は…ウ~ン…Megasomaとかも大好きだしラン〇ージャックの入荷POP画像もシズル感たっぷりで欲しくはなるんですが、飼育スペースが崩壊する事も目に見えてるし、何より最近はリッキーの飼育でもうヘトヘトになっちゃったので、暫らくは大型カブトに手を出したくないかなぁ…。
そして、それ以上に弩級のニュースだったのが、もう入荷が絶望的と誰しも思っていたであろう南インド便です。台湾の人が持って帰ってきたもの(?)を宮崎のショップが国内まで引き込んだようで、ブルマイスターツヤクワガタとニルギリエンシスギラファノコギリクワガタが入りました。
インドの虫と言えば今はアルナーチャル・プラディッシュからの入荷がメインでごくたまにウエストベンガル州付近も来たりしますが、全てヒマラヤ系のエリア。南インドは2000年代までは入荷がありましたが、最後にワイルドが入荷した記憶が残っているのは自分がパソコンを触るようになって間もない2010年頃だったはず。たしかその時1ペアくらいのニルギリエンシスがラン〇ージャックのホームページに出ていて、価格はペア28,000円くらいでした。
今回、SNSで入荷のニュースをいち早く見つけ教えてくれたNo.7と2人で、販売前の時点から「共同購入するならいくらまで見積もりましょうか」等とにわかに盛り上がったりもしたのですが、ネットオークションにいざ出品されたギラファの価格を見たら横転しました。そりゃそうか、30万オーバーじゃ高嶺の花ですわ…。こんな季節ですし、国内マニアの視線を一身に受けるような虫を青森まで送ってもらうのは誰も望みませんからね…勇んで身を引かせてもらいますよ。
さて、青森の採集シーズンも終了間際となったこの時期。
今年も残すところ1ヶ月とちょっとと云うところですが、ブログ的にはかなり追い詰められている状況です。
…と言うのも、
今年の飼育記事はほぼノータッチだったからです!
去年からの羽化個体まとめ記事は勿論、実はちょこちょこと増種や補強で新生体も入れていて、これらを今から年内にまとめるとなれば、正直言って週1回ペースで更新しても間に合いましぇん!
余計なおしゃべりや考察を省いて、淡々と記述していけばあるいは間に合うのか…?
そんなワケで、ここから年内に間に合わせる為なるべく手短かに記事を上げていくようにしていきます。あぁ~、あと今年分の報文もまとめないといけねぇんだよなーー(今まで怠けてたからやろがい!)
…と、云う事でまずは我が家のオオクワガタ・2025年まとめ記事です。
採集での新規開拓・希少産地挑戦は全敗で、既産地へも2回ほど行きましたがいずれも採集個体は無し。
そんなワケで飼育産地も増えず減らずで、現在のところ(一応)3産地。
・十和田市 産地A
・十和田市 産地B
・市町村α
以下、産地別の動向です。
その1 十和田市 産地A
▼前回の記事(2024年)を振り返って
2022年に採れた僅かな幼虫が全滅寸前にまで追い込まれ、ギリギリ1頭だけ生き残った♀個体が羽化しました。
▼今年の動き
全く変化ナシ。エサやりもそこそこに、ずっとスタックケース(エスサイズ)の中で飼い続けています。
個人的にここの産地は、採集の思い入れとか、産地ラベルが気に入ってるだとかはまるで無く、飼育のモチベーションも維持できていないのが本音です。採集するにしても、場所取りとかも面倒な所だし、採ったとてそこまで嬉しいラベルじゃないので絶えても問題はありません。
ただ、「青森産に興味を持ってくれる他県の知人に “配る” のには最も都合がいい」産地なので、絶やすのもちょっと勿体ないという…
う~ん……悩ましい…
その2 十和田市 産地B
▼前回の記事(2024年)を振り返って
2022年に採れた4頭の幼虫のうち、絶滅寸前でなんとかギリギリ1頭の♂が羽化。自己最大の75mmにニンマリ。
また、この年も追加でセットを組んでいたのですが、セットから採れたのはなんと1頭。ブリード個体はこの2頭だけで、全ッ然!増えません。
なお、採集ではライトトラップにて♀を2頭確保し、WILDは合計で3頭がいる状況でした。
▼今年の動き
採集シーズンが本格化する前に産卵セットを組みました。
本当は直ぐに産み始めてくれればいいんですが、経験上は一冬寝かせた個体を春に組んでも、盛夏まで産卵行動に移らないんですよねぇ。
2025年5月28日 2024年♀42mmセット↓↓
2024年に採った個体は一旦寝かせていたので、今回が初セットになります。
セット内容は、コバシャ(小サイズ)にクヌギのホダ木を全埋めにしたもの。温室管理で22℃以上です(スタイロ温室+ペットボトル氷なので、盛夏は冷却にムラが出ました)。
2025年5月28日同日 2024年♀45mmセット↓↓
こっちの個体は45mmとデカいものの、頭部の擦れ欠けが激しく蔵卵数に不安があります。特に、大腮が派手に欠けているので、産卵木を齧れるか心配な部分がありました。
そこで手持ちの材のストックの中から、サイズがイマイチながらも齧り易い肉質の材を2本選定しました。また、セット中にもじわじわ柔らかくなっていくように、発酵マットで全埋めにしてみました。
こちらも、スタイロ温室で管理していきます。
2025年6月27日 2022年♀37mmセット↓↓
そして3個目のセットの本個体。採ってから3年近くも経っているので、産卵に堪えるのか正直望みが薄いんですが頑張ってもらいます。
セットは、Beケース(中サイズ)にハーフカットした砂埋め霊芝材を半埋め。温度は常温です(!?)。
こうして2025年は3セットで幼虫確保に挑みました。←ちなみに全産地通して今年組んだのが3セットです。中堅以上のオオクワブリーダーから見れば「たった3セットぉ~?」と思うでしょうが、自身としてはオオクワで3セット組んだのは初経験です多分。
これだけ組めば、今年の秋は幼虫だらけで大変なことになるなぁ~ 笑
……↑↑そうです。この時はそんな事を考えてしまっていたのです。紛れもなく、この慢心はフラグ以外の何物でもありませんでした……
さて、話は変わって去年採れた幼虫の話です。
割り出した後、幼虫は200ccの菌床カップに移しました。
割り出し時点で既に2令後期だったのでカップに入れるのはマズいんですが、手持ちの在庫が無くて苦し紛れの投入だったんですよね。そして、その後も作業をサボりカップがボロボロになるまで放置をかましてしまい…半年が経ってしまったんです。
そして実質最後となるエサ交換。この時点で頭幅・体格を見て♀だと思っていたのに、7月に見たら蛹の頭にデカいアゴが付いてました。 なんでや!? いくら菌床だからって虫にまでキノコ生やすなやぁぁ!!
8月に羽化、その後10月になって羽脱してきましたのでお披露目としときましょう↓↓
2025年6月17日 3令後期(でまだ♀だと思ってたという…) フォーテック製G500クリアボトル(自詰め)へ
2025年7月 蛹化
2025年8月9日 羽化確認
2025年10月 羽脱 51mm
手違いに手違いを重ねた結果です。これを見て懐かしさすら覚えます。と言うか、高校生の頃から変わってない。
体型は、写真だとちょっと細身に見えます。ワイルドっぽさはどこか感じられません。
これを見て何か思う事があるとするなら、…ちょっとグランディス飼ってみたくなってきた…
さて、季節も進み山の葉も紅く染まった頃。
奥尻ヒメオオ採集の記事もまとめ終わり、溜まった飼育作業のあれこれに次々着手しました。
オオクワの割り出しも同様で、セットから4~5ヶ月経過しています。作業は10月19日。この日3セット全てを暴きました。
材も「ボロボロ」とまではいきませんが、期待できそうな様子。
この材は、2024年採集の42mmのセットのもの。あとやっぱり、齧り始めたのは盛夏に入ってからでしたね。
キャ―――!! やったぜ!!
ちゃんと幼虫いたよ!!
結果:2令×4頭
思ったよりずっと少なかったですが、それでもまぁ採れたには採れたので嬉しいものです。何しろ、産卵セット暴いて幼虫採った事自体が久しぶりでしたからね。
ただ、一つかなり不可解な事に、材の中外にはあと3~4頭ほど2令幼虫がいたんですが何故か原因不明の圧死を起こしていました。他の個体や親と接触した形跡も無く、気味が悪かったんですがこれは何だったのか…?
そして…続く2セット目、3セット目は……、
オオクワWILD3頭組んで、採れた幼虫が合計で4頭だったんですよ!
酷いもんですよねぇ…この4って数、この数年ずっと繰り返してますよ。呪われてるんじゃないですかね。
4頭採れたセットの作業は楽しくて1時間半くらいの体感でしたけど、採れなかったセットは体感5分で終わりましたよねぇ。
それに加えて2022年の♀に至っては、齧った痕は見られましたがやはり限界を感じてなりません。
ちなみにその後この4頭については、
今回自己飼育に回さずに、予てから譲渡の約束をしていた神奈川のH氏の元へ送りこみました。
自分は来年もう一度再チャレンジですわ。’24年組でまた頑張ってもらいましょう。
その3 市町村α
▼前回の記事(2024年)を振り返って
運よくそれなりの数のWF1幼虫を抱える事ができ、エサへの適応もなかなかで多数羽化。最大は♂72mmで、♀は44mmほど。
▼今年の動き
実は今年のうち、一番しくじってしまったのがこの産地でした。
今年のうちはまだセットを組まなくても大丈夫だろ~と油断して、国産種と云う事もあって成虫を入れたケースを飼育室内外のあちこちの隙間に追いやってテキトー管理をかましていたんですね。
そんな事をしているもんだから、現状の管理個体の把握とかも出来ていなかったワケです。
それで、普段は疎らにやっている成虫ケースのゼリー交換を、秋のとある日に一斉にしてみたところ…気付いたんです。♀が絶えかけている事に。
♂にばかり気がいってて♀の方に注意してなかったのです。慌てて♀の在庫を調べてみると、もはや健康な個体は居らず、
・動きが鈍くなっている1頭
・フ節が切れまくっている1頭
の2頭しか残っていなかったのです。
ヤバーい!!!! と焦って秋にペアリングを試みるも、「動きの鈍い方」はペアリング中に死亡、「最後の1頭・フ節切れの方」とペアリングする頃には産卵時期が終了…と云う崖っぷちの事態に “いつの間にか” なっていた…と云う恥ずかしい話。
この市町村αは十和田ほど簡単には採れない産地なだけに、「また♀を採りに行かなくちゃ」などと云う事態は避けたいところ。
来年まで、遥か遠し……

