今回はカテゴリ締めの記事です。
タリアブ島産オキピタリスは前回の記事が2年前。
おさらいしておきますと、WILDを購入後どうにかWF1を得られたものの、エサが適合せず2♂♂しか羽化せず。万事休すと思われたところでWF1♀をオークションで発見し購入、CBF1を20頭得ることが出来ました。
今回はその後の流れと羽化個体のハイライトをサクッと書いていきます。
WF1の時にマットであわや全滅しかけた事を考えると、次世代もカンタケ菌床を使えばよかったのかもしません。
しかし、当時カンタケ菌床の用意を怠っていた事と、歴代ビークワレコードが大抵マット飼育だった点を考えた結果またしてもマット飼育を選んだんでしたっけ(もはや記憶が定かではありません)。ただ、ちょっとだけマットの選定を変えて生オガ混合発酵マット「マスターズ製 厳選StagBeetleマット」を使用した…はず。
その後は加齢して雌雄判別できるようになった6月に、♀は200㏄カップ~600ガラスビン・♂は800~1400クリアボトルあたりに移し、以降はエサ交換無しで最後まで見守りました。
♀は夏を跨いで8~9月頃には全て羽化。
♂も♀に遅れて1~2ヶ月後には羽化する個体が見られるようになりました。一部、生オガの消化にちょっと苦しんだか年明け後まで幼虫期間が延びてしまった個体もいましたが、勿論デカくなんぞなっとりません! なんせオキピだからね、単純に幼虫期間延ばせば期待できるワケないのよな。
♂個体は写真もストックしてあるので、ここからは羽化個体を紹介していきます。
【産地】インドネシア 北マルク州 タリアブ島
【累代】CBF1(♂35mm自己飼育個体WF1 × ♀24mm購入個体WF1)
【環境】簡易温室。冬季22~23℃、夏季25~29℃
♂-①
2023年6月25日 3令初期 発酵マット(おそらくマスターズ製 厳選StagBeetleマット)800㏄クリアボトルへ
2023年9月7日 羽化確認(そのまま休眠)46mm
小さい順に紹介していきますが、本個体が羽化した中で最小という事ではありません。単に写真に撮った中で小さいのがこの個体だったと云うだけです。
さて、46mmという中途半端なサイズではありますが、個人的にはこの個体は当代の羽化個体の中で2番目にお気に入りの個体です(1番は最大個体ですね)。
と言うのもこの個体、羽化してきた♂の中では最も頭部の黒みが強く、そこが気に入りました。正直、他個体と比べても微差なのですが、タリアブに期待していた『暗いオレンジ色』がこの個体に少しだけ見ることが出来たかな?と思うのです。
ちなみにこの上翅のシミ、たしか活動開始時にはすでに浮いていましたね。
♂-②
2023年6月25日 3令脱皮直後 発酵マット(おそらくマスターズ製 厳選StagBeetleマット)800㏄クリアボトルへ
2023年9月7日 蛹確認
2023年10月 羽化(そのまま休眠)
2024年6月22日 羽脱 46.5mm
今回写真を上げた個体のほとんどは羽化後しばらくは休眠しています。これは、♂がほぼ皆休眠していたという事ではなく、羽化後1ヶ月程度で出てきた個体は撮影時とっくに死に絶えていただけです。(撮影したのは2024年7月6日)
タリアブ島産の腹面はこんな感じです。フィリピン産よりちょっと色が暗いかなぁ~程度の違いですね。
♂-③
2023年6月26日 3令初期 発酵マット(おそらくマスターズ製 厳選StagBeetleマット)900ガラスビンへ
2023年9月7日 羽化確認(そのまま休眠) 47mm
3個体も載せておいてサイズがほぼ変わらず…紹介する意味はあるのか…?
頭部の拡大写真。中歯としてはなかなか伸びた方だと思いますが、なかなか長歯になってくれません。
♂-④
2023年6月26日 3令初期 発酵マット(おそらくマスターズ製 厳選StagBeetleマット)800㏄クリアボトルへ
羽化日無記入 48mm
また微妙なサイズ…
しかもこっちは③より大腮が短くて身体が横に伸びてます。昔、月刊むしで記事がありましたがオキピの大腮ってアルキデスヒラタや大型ツヤに似ていますよね、あいつらの飼育ってなかなか上手く歯型に結びつかないですけどオキピもそれらと同じ階級に思えてならないんですがどう思います?
♂-⑤
2023年6月25日 3令中期 発酵マット(おそらくマスターズ製 厳選StagBeetleマット)1400㏄クリアボトルへ 4.5g
2023年9月7日 羽化確認 50mm
いい加減にしてくれよ!
もう5cm超えたんだぞ
長歯に化けてくれよォォ 泣
この個体含めて3頭ほどを1400㏄クリアボトルに入れたのですが、全て中歯でした。
ちなみに、コイツはだいぶ胕節がトンでますが、これは羽化年に早くも羽脱した個体。活動後かなり経ってボロくなってきている状態です。
♂-⑥
2023年6月26日 3令初期 発酵マット(おそらくマスターズ製 厳選StagBeetleマット)800㏄クリアボトルへ
2023年9月7日 蛹確認
2023年10月 羽化(そのまま休眠)
2024年4月中旬 羽脱 53mm
これが今世代の最大サイズ、そして自身のオキピ飼育史における最大個体です。
そして、この個体がタリアブ島産飼育における唯一の長歯個体! ←これだけでコイツは特別な1頭です。
頭部の両面拡大です。長歯出た~! と喜びつつも、ドライに観察すると「どうにか長歯になれた感じ」といった印象を受けます。野外の長歯個体や他の “上手い” オキピブリーダーの飼育下長歯個体と比較すると、この個体はやや先細り感があって胴体とのバランスがやや不自然かなぁ? といったところ。
これらの結果を踏まえると、オキピ飼育では過去一番の結果と思える内容だったとは思います。しかし、今の時代としてこの結果を見るとだいぶショボく見えてなりません。
厳選StagBeetleマットはメーカー説明だと『生オガ・ホダオガ混合』との事ですが、成長が遅れた個体がいつつもエサとしてはほどよく食べてくれたように思えます。生オガが主体だとエサ交換を怠っても質の劣化が緩やかな反面、消化できない幼虫がいたりマットの乾燥が進みやすく水分管理も難しい。片やホダオガ主体だと幼虫が消化しやすく添加次第で栄養を急速に摂らせ易いですが、マットの変質が起こりやすく長期の管理に向いていない。今回使ったマットはそれらをほどほどに中和してくれるようなマットだったのかもしれません。
しかし、結局長歯になったのは1個体だけでそれは800㏄ボトル。1400㏄に入れても長歯にはならなかった(けど微妙に大きくはなった)事から考えると、やはりエサを上手く使いこなせていない感が否めません。終盤、あからさまにマットが乾燥してましたし…
さて、♂に対して♀の方ですが、例のごとく「二度寝」され、不規則で活動開始時期が読めない状況にヤキモキさせられました。
本格的に起きたのは2024年の3~4月頃。
…と云うワケで、次世代ブリードに着手しました。
















